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■ 産地直送! 鹿島灘はまぐり >> 特徴

[ 形と生活 ]

 鹿島灘はまぐりは外洋性のはまぐりで、鹿島灘の水深2〜6メートルの砂底に棲みます。内湾の干潟に棲むはまぐりとは別種であります。殻の模様ははっきりしないものが多く、個体ごとに色が異なります。殻はなめらかでつやがあります。
 産卵期は夏で10日間ほど浮遊生活を送った後に着底し、翌年の夏には1センチ程度に成長して渚付近に見られるようになります。その後はやや沖合に移動し、3年で5センチ、5年で7センチにも達し、殻が厚くなるので碁石の原料に用いられます。殻が栗の実に似ていることから「浜栗」と名付けられたとも云われています。


 
[ 漁業の状況 ]

 鹿島灘の沿岸一帯で5トン未満の沿岸漁船により貝桁網(かいけたあみ)と云う漁法で獲られています。鹿島灘のはまぐりの漁獲量は1225トン(平成7年)で全国の生産量の約6割を占め、全国トップです。
 これを支えているのが厳しい漁獲制限です。はまぐり資源を安定して利用するため、漁師の間で細かな取り決めが成され、班別に操業が行われています。このため1人の漁師が操業できるのは年間に10日程度、1回わずか1時間という厳しさです。


[ 輸入に頼るはまぐり ]

 内湾のはまぐり生産量が激減してしまった現在、国内のはまぐり供給の9割は輸入に頼っています。このためスーパーなどで売られているはまぐりの多くは、鹿島灘はまぐりとは種類の違う輸入品です。
 中国などから輸入されたはまぐりの値段は、鹿島灘はまぐりに比べてずっと安いのですが、品質は劣ると云われています。身が薄いうえに調理すると身が小さく、固くなってしまいうまみにかけます。

▲左:鹿島灘はまぐり 右:輸入はまぐり


[ 目利き ]

 貝殻が力無く開いていたり、においのするものは避け、殻をぶつけてカチカチと固く澄んだ音のするものを選んでください。1年中をとおして獲れますが、旬は冬から春、12月から3月頃にかけてと云われています。夏頃は貝毒が発生しますので、潮干狩りのときには情報に注意しなければなりませんが、市場に出回ることはないので市販のものは安心です。
  [ 栄養成分 ]

 シジミやアサリなどと同様に、コハク酸と呼ばれるうまみ成分が多く、熱を加えた鹿島灘はまぐりが美味しいのはコハク酸が水には溶けず、熱湯によく溶けるからだと云われています。このほか、グリシン、アラニン、グルタミン酸などのうまみ成分が多く含まれています。



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