行政が、海岸清掃に多額の予算を投入すれば、解決できる問題かも知れませんが、県や町の財政状況を考慮すればこれらに多くの予算を割くことは困難であり、また、根本的な問題解決策ではないと思われ、まずは、「ゴミだらけの海岸は、自分がやらなくてもが誰か(行政)が拾ってきれいにしてくれる」、「海岸のゴミは、自分が捨てたわけではないので自分には関係ない」といった私たち自身の心の曇りを取り去ることが必要ではないでしょうか。 |
そこで、私たちは、郷土に誇りを持つ住民として、悲惨な現状にある海岸を少しでもきれいにするために具体的なアクションを起こし、住民自らの手で課題を乗り越えていく必要があるのではないかと考えました。とはいえ、一人ひとりの力は真に微力であることから、これまで、ゴミゼロ運動や海岸清掃など長年活発に地域美化運動を展開してきた波崎町美化推進連絡協議会を始めとする各種団体や環境保全活動に熱心な中学校、波崎町、茨城県などの組織を中心に、海岸の漂着物や不法投棄された自動車等を撤去していこうと決意しました。
この海岸清掃活動に参加された皆さん一人ひとりの行動が、鹿島灘のすばらしい自然を取り戻す一助となるはずです。 |
また、私たちは、この海岸清掃活動を継続性・発展性を持たせたものとしたいという思いをいだいております。その為には、多くの皆様のご理解とご協力が必要であり、さらに、私たちの今回の活動を、鹿島灘沿岸及び利根川上流の市町村や美化運動を行っている関連団体にもお知らせし、近い将来、鹿島灘全域にわたる清掃の実施あるいは利根川河口の町から川上の地域に対して漂流ゴミの防止対策などの呼びかけをしていこうと考えています。 |
この度の海岸清掃活動の趣旨をご理解いただき、多くの地域住民の皆様にご参加いただけることを願って止みません。次代を担う子供たちが希望ある未来で生活できるよう、私たちが50年、100年先を見据えた道筋を示し、自ら行動を起こすことによって「美しい鹿島灘」を取り戻し、暮らしやすい“ふるさと”を造っていきたいと思います。 |
平成17年3月

|