若竹

　釣り好きの人なら誰でも知っている涸沼〈ひぬま〉の北畔にある。ご主人の大吉明さんは昭和５９年にこの地に移ったが、以前の8年間は水戸市の駅前で営業していた。さらにその前は東大出版会に勤める扁集マンであった。そば店はゼロからのスター卜であったが、深求心旺盛な氏は何事も徹底しなければ気がすまない性格。だから製粉まで自らの手で行なってしまう。店頭で稼動する石臼は山梨県の蟻巣石を加工してもらったものを使ぅ。そば粉は季節に応じて北海道、馬頭、会津、山県、四国東祖等を使用している。そばは、生粉打ちと外一を出している。