駒まね(駒まねき)


 むかーし昔のその昔、神々の時代のこと。このあたりは低い土地には葦、小高い台地には竹がびっしりと生えておったそうな。ここをお通りになったある神が「この土地はなかなかよく肥えておるきっと畑にすると作物がたくさん取れるにちがいない。しかしどうやって畑を作ろうかのう。そうじゃ・・・・・」とお考えになって大勢の神々たちを呼び集め知恵を出し合ったそうな。ある神は「石斧でなぎ倒して開いたらどうじゃろう」又、ある神は「いや、みんなで踏みつぶしてはいかがか」そして、又ある神は「そんなことより火を放って焼き払ったらどうかのう」いろいろな考えが出されたが、結局四方から火を放って焼き畑とすることに決まったそうな。神々たちはたいまつを持って野原の四方に散り火をつけた。・・・・・


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